アタマとココロの余白。 作りたい気持ちと一緒にいること。

Wakanamonologue

独白。独り言。そんなものづくり。

500

退職を決めている。いつまで、と期日を決めて今年は契約の更新をした。今日(919)からあと、500日。まだ1年以上たっぷりある。でも、もう寂しかったりもするし、焦ったりもする。

 

37歳、311の春に転がり込んだ会社。私はビクビクしながらも勢いで飛び込んだが、37歳のド素人を雇う会社の懐の広さに感心した。ありがたかった。父の会社からの転職は、父への裏切りでもあったが、その当時は父の裏切りを許せなくての行動だった。勤続16年。金属の世界に16年。他になにも知らなかった。

 

営業を手伝ってほしかった父の期待をよそに、工場での仕事に興味をもち先輩職人から仕事を教わり、後に学校に入る。量産の世界から1点物の世界へ。職人衆は『学校なんて行ったって』と口を揃えて言ったが、興味の種を拾いに、一体何が出来るのかを知るために開けた扉の先は明るかった。入ったタイミングがよく、良き仲間にも恵まれた。もうあれは、17年も前のことなのか。私たちは未だとても仲が良い。

 

興味の種の見っけもんは、伝統技法だった。それまで工場で生産していたものはキラキラのジュエリーだったが、渋くカッコイイ技法を操る先生がいた。それが、師と仰ぎたい井上先生。初めて観た個展が多分衝撃的で、以来、卒業しても通うようになる。そのうちに『自分もこの歳で初めて個展を開催した』と35 or 36歳の時に作品発表の場を提供してくださった。与えられた2回目のチャンスで出会えたのがaricoちゃん。

 

先日、先生の個展で。日を合わせて『飲みましょー』と来てくれたaricoちゃんと3人で。また、4人展やることに決まった。

 

もう1人、尻君と4人で。

という話題が、カウントダウンの幸先良いかな。

 

500日、しっかり働く。

500日、しっかり準備。


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