アタマとココロの余白。 作りたい気持ちと一緒にいること。

Wakanamonologue

独白。独り言。そんなものづくり。

I love you


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逗子 CINEMA AMIGO

行ってみたかった場所へ。

観たかった映画を。

 

米大統領選挙のタイミングで静かなこの映画を観た。写真の優しい面持ちとあのスピーチの主である、という知識だけで観た。ムヒカ氏が活動家だったって、知らないで。生い立ちと国の情勢と、駆り立てる条件はそれだけで十分という中で暮らしていたのだろう。チェ・ゲバラにも影響を受け、心を熱くしたペペは凶悪な行動を繰り返し、投獄され、脱獄し、再投獄の長い独房生活で『戦いではなにも変わらない。文化が変わらなくては、なにも変わらない。』と思うに至る。

 

チェ・ゲバラ、この人も私は好き。ドキュメンタリー番組を観た程度しか知識はないけど、同じ誕生日の人であることは小さな自慢🎵

 

“持ち過ぎてそれでも満足しない社会構造である資本主義”を『それは幸せなのか?』と問うムヒカ氏。社会主義と資本主義はお互いを批判し合うけど、その構造にはそれぞれに欠点があるわけだからどちらが“絶対に”正しいと云うのは違う気がする。資本主義の中に必ず、置いてきぼりの存在があって、そこにエネルギーがない。社会構造の歪みがもっと大きくなったときに、どこであったって革命は起きるかもな、と思う。ムヒカ氏の妻もチェ・ゲバラも裕福な家の出だったけど、その歪みに立ち上がった人がいたのだから。

 

彼らが英雄とされたりクローズアップされたりするのは、真に平等を求めてそう行動をしたから。理想を持ち、理想実現のために動いたから。ネズミ小僧的であり、愛される。みんなで豊かになれば国も豊かになる。その煽りに巻き込まれて、私たちはその歪みに苦しさを感じるようになっていないかしら?だからムヒカ氏の演説が心に刺さったのだ。

 

私も持ち過ぎる自分にうんざりして反省している途中。片付けるともう少し思考がクリアになりそうだから、一年かけてそうしよう。

 


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20年前、アリゾナの家族の家の前でホストブラザーがモトクロスを見せてくれたときに彼のバイクと撮ってもらった。パパがHondaに勤めていたこともあって、日本に興味を持ったのでしょうね。家にはHondaのバイクがずらりとあった。アメリカが、いつでも訪ねやすい場所であってほしい。初めての“I love you”を聞いた場所に、いつでも戻れるように。