アタマとココロの余白。 作りたい気持ちと一緒にいること。

Wakanamonologue

独白。独り言。そんなものづくり。

3 はじまりはじまり


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一瞬だけ、手元に作品が戻ってきた。

ブログのアイコンにしたこの作品は、もう彼の人の手に渡っていて、ネックレスの長い紐を調整せよと里帰りをした。大きなオニキスを大胆な方法で留めてみた。ムーンストーン二つは双魚のイメージで、更にその舞台を海に引っ張るためのCattlebone Castのパーツ。作品の意図を説明するのは野暮だけど、大好きな歌の世界と自分の奥深くに潜っていく感覚がある意味シンクロして、私の作品としても新顔のタイプが作り上がったもの。かなり好みの出来上がりで、自分のものでありながら距離を保って作れたそれは、独立した存在感を持っているような気がして、そこが何より、良い。 

そういったものだから。

人の手に渡ることができ、その人のものになっていくことが出来る。

わたしが作ったことなどはどうでもよくて、手にした人との相性で物語は進んでいけば良い。そう思えるようになったのは割りと最近で、これはそれが体現できた作品の最初のひとつかも知れなくて。大切だけど、手から離れていくことも惜しくなく。

 

すぅっと、かの人からの物語が始まりますように。